春の季節、ちょうど桜が満開の頃に一時帰宅をしてきました。
家屋の解体が決まっているとはいえ、最後に感謝を込めて掃除をしようと、今回はいろいろと道具を持参。
しかしいざ家内に入ってみると….前回の一時帰宅時よりさらに荒れていました。おそらく今年(2021年)の2月23日の震度6強の地震のためだと思われます。
現状を目の当たりにし掃除は断念。でも片付けをしたり、持ち帰ることのできない思い出グッズを”宝物BOX”を作ってそこにまとめたりと、思い出にひたりながら、しばらくゆっくりと過ごしました。
このぬいぐるみは妻が幼い頃から大切にしていたもの。彼も最後に”宝物BOX”に入れてきました。一緒につれて帰れなくてごめんね…
懐かしい気持ち、寂しい気持ち、悲しい気持ち、悔しい気持ち…..いろんな気持ちが混ざり合って胸が痛くて、なかなか家から出ることができませんでした。
家が解体されれば、この辛い気持ちは少しは晴れるのだろうか。それとも….
いずれにせよ、強い気持ちをもって、前へ進んでいかないと。頑張っていれば、双葉町の復興の力になれる機会がいつか開けるかもしれないし。
そんな決意を胸に抱きつつ鍵を閉めたのでした。
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